そのタイトルが
“あいつは誰だ?”
・・・失礼な
でも、しゃ〜ないか
知らない人のために→
写真
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今、試合前の練習でちょっとした
名物になっているものがある。
それは阪神のとある選手のフリーバッティング。
決して大きくない体から放たれる打球は
ピンポン球のように次々とスタンドに飛び込んでいく。
その光景は、味方のみならず
相手チームの視線すら釘付けにしてしまう。
“あいつはだれだ?”
林威助(りん・うぇいつぅ)
台湾出身の28歳
持ち前の勝負強いバッティングで
昨シーズンは左の代打として活躍。
さらにワールドベースボールクラシックでは
台湾代表の四番として君臨。
国内外に見せ付けたその才能に
鉄人も一目置く。
『力強いっすね、体の割りに、ね』
『十分期待できると思いますね』
(by金本知憲)
鉄人も認めたナショナルレベルの打撃センス
しかし・・・
彼はレギュラーではない。。。
==レギュラーと控えの狭間で==
タイガースにおける強打者の背番号
“31”を受け継ぐ林威助
ポジションは外野手
そして、もっとも注目すべきは
やはり、そのバッティングセンス
『遠くへ飛ばせる事』
『そして何と言ってもタイミングを
取るのが非常に上手なんで』
(by広澤克実打撃コーチ)
『まぁ林は当然、ライトの外野のポジションも
とれるような、そのォバッティングしてますから』
(by岡田彰布監督)
『まあ、バッティングの方は
しっかりやってきてるんで負けないなぁって、
はい、気持ちはあります、はい』
(by本人)
そんな男が今なおレギュラーになれないのには訳がある
それは球界最高レベルの阪神外野陣
レフトには球界最高年俸:鉄人金本
センターには過去5年連続盗塁王を獲得した:赤星
残るライトのポジションも若き主砲:濱中
ベテラン:桧山らが競う球界一の激戦区
出番に恵まれずベンチに座り続ける日々
そのとき彼は何を思う?
『出れないのはやっぱり、悔しいのはありますけど
『それはやっぱりもっと結果出さないと
信用してくれないんだなぁっと思って』
『もうちょっと結果出すしかない』
(悔しいでしょ?)
『悔しいのは悔しいですね』
それでも林はいつ来るかわからない出番に備え
試合中バットを振り続ける
ただ欲しいのはセンスでも能力でもない
結果という現実。。。
林が日本にやってきたのは
1996年福岡県柳川高校に野球留学
(99年近畿大入学、02年阪神入団)
住み慣れた故郷と離れ、
愛する家族とも別れ、
野球に賭けた
現在は寮暮らし
阪神タイガース独身寮“虎風荘”
1軍クラスの選手は寮を出て行くことが多い中
入団5年目、28歳になった林は
未だにこの寮で生活を続けている
(寮出ないの?寮?)
『出ないです』
(なんで?)
『はい?なんで〜って、
食事の面で!ね!苦労しますね』
『せっかく日本に来るチャンスあって、
ま、後悔はしたくないしそれが嫌なんで、
ま、寮にいれるんだったら寮におって、はい』
異国の地で孤独な野球人生を歩む林
なぜそこまで打ち込めるのか?
『やっぱ、お母さんとかお兄ちゃんが
凄い応援してくれてるんで
それはやっぱり裏切っちゃいけないって
いう気持ちもあるし』
『まぁせっかく日本にきてるわけやし
あんまり中途半端に終わっても悔い残るから、はい』
林を支えていたのは家族の存在
早くに父を亡くし、たった一人で
遠く台湾に暮らす母のためにも
そしてそんな母の面倒を一手に引き受け
常に応援してくれる兄のためにも
林は立ち止まるわけにはいかなかった
2006年9月15日
奇跡の逆転優勝を狙う阪神が
首位中日に挑んだ最終決戦
しかし阪神打線は中日川上の
完璧なピッチングの前に手も足も出なかった
ただひとりこの男を除いては!
林威助、執念のヒット
さらにシーズン最終戦
(2006年10月16日
東京ヤクルト坂元からのホームラン)
それは誰もが未来を託したくなる
希望の一打だった!
そして今年
台湾での自主トレを終え
日本にやってきた林
まもなくキャンプイン
今シーズンは勝負をかける!
『もっと試合出れるように』
『そしてやっぱりそのぉ代打にしても
スタメンにしても目標としては
やっぱり3割打ちたいなぁ』
『ここ一本打って欲しい時に
僕が打てるように頑張りますんで
はい!見ててください!』
立ちはだかる壁は高いかもしれない
その道のりには多くの困難が
あることも事実である
それでも林はバットを振り続ける
想いだけでも
力だけでも
その男は何が必要かわかっている。。。
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結構、いいつくりだった

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それにしても・・・
彼は今年が勝負やね〜
自身そう思っているのか
台湾の代表合宿を辞退して
阪神の春季キャンプに参加する
今年の彼には期待できそうだ
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